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朗読会風景

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国際交流基金日本語国際センターの而学堂にて。
畳に座るのは、研修生のみなさんには、ちょっと窮屈そう。でも、和室はホッコリする空間です。みんなリラックスして聴いてくれています。

『遠野物語』は、語り部のおばさん(おばあさん?)たちのように、作務衣を着て演じました。音楽は宗次郎のオカリナの曲を使って、、、、。朗読するとき、こういう演出を考えるのって、すごく楽しい作業なんですよ。
曲に興味を持ってくださった方もいました。オカリナの曲から、緑の野原が想像できたのだそうです。選曲、大成功だ!

このほかに、宮沢賢治の「雨ニモマケズ」、村上春樹のエッセー、向田邦子のエッセー、小泉八雲の「むじな」、東海林さだおのエッセーを語りました。笑いと悲鳴、想像できるでしょ!

これらの演目を選んだときには、日本語のリズムを心地よいと思ってもらえるだけでもいいなぁ~、と思っていたのですが、みなさん、ちゃんと、私たちが語った内容を頭の中に描くことができたようです。
これって、実は、朗読者の究極の目標なんです。 「聴く人がちゃんと絵を描けるように!」朗読の師匠から、いつも言われていることです。朗読者は、そのために、語るスピードを考え、十分な間を取り、声で緊張感や楽しさなどを表すのです。
研修生のみなさんからは、「想像することができた」「自分がそこにいたみたいだった」という感想をいただき、朗読者にとって、最高の褒め言葉でした。うれし~~~!

そして、みなさんの関心は、さらに、その先、日本の文化、作家への興味にも広がったようです。「国に帰って、自分もこのように語ってみたい!」という方もたくさんいました。いろんな国で、日本のお話が語られたら、楽しいだろうなぁ。日本の心が伝わるといいなぁ。

演じることは、たくさん練習しなくてはいけないし、人の前に立つのは緊張もするけれど、クセになります! 
by yasano0828 | 2012-02-16 19:40